初根工房/根来塗について


初根工房について

和歌山県岩出市にある、新義真言宗総本山「根來寺」境内に工房を置かせていただいております。

初根工房では、1994年より活動を開始し、根来塗(ねごろぬり)を継承し、古来からの技法にこだわりながら、今の時代に使いやすい形や大きさにアレンジして、普段使いでの漆器のある日常を提案しています。

漆器は使い続けるほどに生まれるツヤと味わい、丈夫で万が一割れても修復ができるのも魅力の一つです。

いつまでも愛着を持って器を育てながら人生を共にできる器といっても過言ではありません。

 

根来塗を実際に見て、触れて、体験もできる場として発信すると共に、塗料としての漆だけでなく、本物の漆での接着剤や食品、染料としての漆の持つ可能性などもお伝えしていきたいと思っております。

 

根來塗 塗師 伊藤惠


根来塗とは

 根来塗(ねごろぬり)とは、塗装技法の一種で、黒漆による下塗りに朱漆塗りを施す漆器です。名称は和歌山県の根来寺に由来しています。根来寺(根來寺)は高野山の金剛峯寺座主でもあった覚鑁(かくばん)上人によって開創された新義真言宗の総本山です。

 

根来塗の歴史:

鎌倉時代、高野山における対立により紀伊国根来寺(和歌山県岩出市)に本拠を移した新義真言宗の僧徒が、最盛期には二千余院を擁する大寺院として山内で使用するために製作した漆器が始まりとされています。特に朱漆器が「根来塗」と呼ばれるようになったとされています。

輪島塗、会津漆器、紀州漆器と日本三大産地の起源はいずれも根来塗と考えられ、豊臣秀吉の紀州征伐で職人達が根来から全国へ移り住み、それぞれの地で漆器文化を開花させました。

 

根来塗の特徴:

木地は堅牢で長年の用に耐え、幾重にも塗り重ねて仕上げられた漆は使うほどにツヤを増していき、長年の擦れ摩擦による朱の上塗りに浮かぶ中塗りの黒が味わい深い趣を出現させます。