出張金継ぎ体験「旅する職人プログラム」について

 ●出張金継ぎ体験

金継ぎ(きんつぎ)/金繕い(きんつくろい)は、割れや欠け、ヒビなどの陶磁器の破損部分を漆によって接着し、金などの金属粉で装飾して仕上げる修復技法です。

 

普段は根来塗の職人として漆器制作を主に行っていますが、コロナで和歌山の工房に来ていただくのも難しくなり、それならばこちらから出かけよう!ということで各地の興味を持って頂いた方のところに出張する、『旅する職人』プログラムを初めました。

 

本来は伝統産業である「根来塗」を皆様に気軽に体験していただければ良いのですが、根来塗は堅牢な漆器のため制作プロセスがかなり多く、20層以上の塗り工程があり、漆が完全に乾くまで待ってから次の工程に行くために全工程を体験していただくには長期間となってしまうため断念。代わりに、本物の漆・漆塗りをお伝えし、気軽に漆を感じて頂ければと、欠けたり割れた器を修理する「オリジナル継ぎ体験」を新たにスタートします。

 

当工房の継ぎ体験は、一般的な工房では本物の漆を使った場合に(使っていない工房もあります)仕上がりまで1か月以上かかるところを、1日で仕上げます。

化学薬品を使うのではなく、職人独自の根来塗制作のノウハウを活かし、これまでの技術を応用して、実用的な日帰り体験プログラムとして開発しました。

現場では本物の根来塗を見て頂ける機会を提供すると共に、壊れても直して大切に使い続ける、日本の心を伝えていければと思っております。

 

出張先:全国各地のご家庭及び指定の会場

条件:

状態により継げない場合がございます。まずは一度お問い合わせ下さい

価格:

日帰り体験プログラム上の条件に合うものの場合、修理費+体験指導費として旅費別で5人まで何人でも1回1.5万円~(和歌山県北部在住の方はサービス価格1万円~)。

※基本は錫粉や真鍮粉、色漆の使用となり、金粉や銀粉を使う場合は別途材料費上乗せになります。

定員:各回1組(工房開催で4人まで、出張で同時参加5人まで)

時間:4時間程度

必要なもの:継ぐ陶磁器1個/1回

対象年齢:中学生以上